施工実績
投稿日:2013.04.19 | カテゴリー:レザージャケット
デザイン的には古さを感じるレザージャケットですがそれ程古い物ではなさそうです、裏地はイギリスのブランド ドーメル社製を使っています。全体を同色で塗替え、左肩部の穴修理、右袖のスレ修理が今回のリペア内容。
【before-1】 【after-1】

【before-2】 【after-2】

【before-3】 【after-3】

直径2~3mmの穴が二つ。どうやって開けたのでしょうね、まるで吸血鬼に血を吸われた跡の様です。 この穴のリペアについて少し紹介します、先ず裏当てに使う薄くて柔らかい革を選びます。より薄くするため革の裏側を削ぎ落します。

裏当て用の革をこの穴から入れてキレイに広げ、接着剤で貼り合わせます。そして窪みの段差をなだらかにします。

窪みを革用パテで埋めます。パテ表面に、周囲の革表面から写し取ったシボ模様(革のシワ)を転写し、加熱硬化すると革と同じ様な柔軟性のある表皮が出来上がります。後は着色して完成です。

何処に穴があったかわかりますか?

投稿日:2013.04.14 | カテゴリー:家具
財布やバッグの様な小物だけではなく、ソファーもリペアしています。鎌倉のTさんから御依頼のソファー外国製で20年前に購入された物だそうですが大きいのには驚きました。ベース部分(台座)と背当、座面、肘掛がセパレートになっているので、難なくお引き取りできました。
【 Before 】


長年使用しているとお気に入りのソファーでも、こんな風に色が落ちたりヒビ割れたりで見た目が悪くなってきます。それに汗などの水分や塩分を吸い込んで硬くなってきます。
【after】


20年も経つと色褪せがあり、場所によって色が全然違います。どこに合せるかは迷うところですが今回は台座の前面部に合せる事にしました。クリーニングやサンディングで下地を整え、5層を夫々特殊塗料で塗りあげます。子供が乗って飛び跳ねたり大きなお尻に押しつぶされるソファー、それでもしっかり革を保護する塗膜が必要なのです。そしてもう一つ大事なことは、革の手触り感やしなやかさです。
投稿日:2013.04.02 | カテゴリー:レザージャケット
【Before】



白い部分は汚れ等が目立ちますが、全体的に褪色で色の鮮やかさが無くなっています。
【After】



新品時の状態とほぼ同じ鮮やかなレザージャケツトに甦りました。三色でしかも色が飛びとびになっているので、一気に染付けができません。マスキングして塗装、マスキングを剥がしてはまたマスキングして塗装、これを何度も繰り返し行います。仕上げは防水効果と汚れ付着防止効果があるトップコートを施し完成です。但しこのトップコート縫い目までは防水出来ません。
今回施工に時間が掛る3色でしたが、オフシーズンと言う事もありたっぷり納期を頂きました。1色のレザージャケットでしたらお預かり期間は10日程度です。
投稿日:2013.03.02 | カテゴリー:バッグ
【Before】

【After】

もともとのキレイな赤い色も長年使い込めば くすんできてしまいますよね? リペアすることでこんなにもキレイに復元致します。